「島根旅行に行きたいけど、どこを回ればいいか分からない…」「東部と西部で何が違うの?」と悩んでいませんか。

わたしは島根県益田市出身。ただ、益田に住んでいると出雲・松江などの東部にはめったに行かないので、島根全体をバランスよく語れる地元民は意外と少ないのが実情です。

そこでこの記事では、益田市出身のわたしが、東→西の順で島根のおすすめ観光スポット7選+番外スポットを、実体験ベースでご紹介します。

王道の出雲大社から、地元民推しの益田・津和野まで、島根の魅力をエリア別にまとめました。1泊2日から3泊4日までのモデルコース提案もあわせてどうぞ!

島根観光の全体像

島根県って、実はエリアごとに「表情」がまったく違うこと、ご存じですか?

結論、島根は東部・中央部・西部の3エリアに分かれていて、それぞれ全然違う魅力を持っています。「島根旅行」と一括りにするより、エリアを意識して回るのがおすすめです。

なぜエリア分けが大事かというと、島根は東西に細長い県で、地元民でも益田から松江まで車で片道4時間かかるほど広いから。1泊2日で全部を回るのは物理的に無理があります。

具体的なエリア分けはこちら。

エリア 主要都市 特徴
東部 出雲・松江・安来 縁結び・城下町・美術館
中央部 大田・浜田 世界遺産・自然
西部(石見エリア) 益田・津和野 歴史情緒・海のグルメ

わたしは西部の益田市出身。正直に言うと、益田に住んでいると出雲や松江には滅多に行きません。同じ県内なのに、むしろ隣接する山口や広島のほうがずっと馴染み深いんです。

島根猫
島根猫
益田から東部まで車で4時間って、東京から名古屋くらいの距離感なんですよ

そんな地元民から見た島根の魅力は、昔ながらの風景が残っていること。出雲大社も石見銀山も、時代の流れに削られず、いまも古き良き佇まいが健在です。

そしてグルメは、新鮮な魚が美味。分厚くて弾力のあるお刺身は都会ではなかなか味わえません。わたしにとっての故郷の味は「さざえの刺身」です。

つまり、島根旅行を最大限楽しむなら、エリアを絞って旅程を組むのが正解。次の章から、東部→中央部→西部→番外の順で、7つのおすすめスポットをご紹介します。

【東部】出雲大社+日御碕灯台+島根ワイナリー

島根東部で絶対に外せないのが、出雲大社エリアです。

なぜ王道かというと、出雲大社を中心に半日〜1日で複数の名所を効率よく回れるから。歴史ある神社、絶景の灯台、グルメが楽しめるワイナリーがギュッと集まっているエリアです。

出雲大社

出雲大社は言わずと知れた縁結びの総本山。参拝作法は「二礼四拍手一礼」という独自ルール(他の神社は二礼二拍手一礼)。神楽殿の大しめ縄は圧巻で、写真映えもバッチリ。参拝後は稲佐の浜(神在月に八百万の神様をお迎えする浜)まで足を伸ばすのも◎です。

<出雲大社に続く参道>

日御碕灯台

日本一の高さを誇る絶景スポットの日御碕灯台。 出雲大社から車で20分ほどの日御碕にある、日本一高い石造りの灯台。日本海に突き出た岬から見る海の青さは、絶景写真ハンター必見です。夕日の時間帯はさらに映えます。

島根ワイナリー

ここはまさに試飲天国のグルメスポット。出雲大社の帰り道に絶対立ち寄りたいのが、島根ワイナリー。ここのすごいところは、試飲が何杯でもできる無法地帯であること(笑)。ドライバーの方はぶどうジュースの試飲もあります。

わたしのイチオシは「島根ワイナリー MARIE(マリエ)」。島根県産デラウェアをベースに糖質をカットしたワインで、青りんごのようなさわやかですっきりとした甘さ。ジュースのようにぐびぐび飲めてしまう危険な一本です。

島根猫
島根猫
お土産にMARIEを買って帰るのが我が家の定番になりました

出雲そば「割子そば」

出雲に来たら割子そばも絶対に食べたい。丸い小さな漆器(割子)に盛られたそばに、直接薬味とつゆをかけて食べる独特のスタイル。一段目を食べたら、残ったつゆを二段目にかけて食べるのが本場流です。

島根猫
島根猫
夫が割子そばの大ファンで、出雲に行くと必ず食べます
夫
この食べ方、他にないから面白い

つまり、出雲大社エリアは「参拝→絶景→グルメ→そば」を1日で完結できる島根旅行のハイライトです。

【東部】松江城と宍道湖の夕日

出雲大社の次に訪れたいのが、水の都・松江

松江は「歴史ある城×夕日の湖」という贅沢なセットが楽しめる街です。

なぜおすすめかと言うと、現存12天守の1つで国宝の松江城と、日本夕日百選に選ばれている宍道湖の夕日が両方楽しめるから。1日でしっかり満喫できます。

松江城

松江城は国宝の現存12天守。江戸時代からそのまま残っている貴重な城で、2015年に国宝指定されました。天守閣内部は階段が急なのが特徴で、階段を登り切ったときの達成感と眺望はひとしお。堀川めぐりの遊覧船もセットで楽しみたい体験です。

わたしは母と堀川めぐりに乗った思い出があります。ゆっくり景色を眺められて、松江の穏やかな空気を体感できる時間でした。

島根猫
島根猫
松江城の堀川めぐりは、時間があればぜひ乗ってほしい

宍道湖の夕日

松江のもう一つの顔が、宍道湖の夕日。日本夕日百選に選ばれている絶景で、沈む時間帯の湖面に映る光は言葉にならない美しさ。松江城の観光を終えた夕方に、湖畔で待機するのがベストタイミングです。

松江の和菓子文化も忘れずに

松江は江戸時代の茶人・松平不昧公の影響で、和菓子文化が発達した街。若草・山川・菜種の里などの銘菓は、抹茶と一緒に味わうと格別。実はわたし自身、この文化を知ったのは大人になってから。松江観光をするならぜひ寄ってみてほしい世界です。

つまり、松江は歴史・自然・和菓子文化が一日で味わえるエリア。出雲大社とセットで訪れれば、島根東部の魅力を存分に体感できます。

【中央部】石見銀山としまね海洋館アクアス

島根の中央部には、「静」と「動」で対照的な2大スポットがあります。

大田市の石見銀山(静)と、浜田市のしまね海洋館アクアス(動)は、島根中央部を語るうえで欠かせません。

なぜかというと、世界遺産で歴史散策を楽しんだ後、水族館でエンタメに浸る、というギャップが1日で味わえるから。中央部は移動時間も短く、両方回るのに最適です。

石見銀山(世界遺産)

2007年に世界遺産登録された石見銀山は、江戸時代に世界の銀の3分の1を産出した歴史ある鉱山。龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)という坑道を実際に歩けます。

わたしが訪れたときの印象は、「冷房いらずでとにかく涼しかった」こと。夏でも坑道内はひんやりしていて、天然のクーラーのよう。江戸時代の労働環境に思いを馳せながら歩くと、しみじみとした気持ちになります。

坑道を出たら、大森町の町並み散策もぜひ。古い建物が今もそのまま残っていて、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。ゆっくり散歩するのに最高の街です。

島根猫
島根猫
石見銀山は、歴史ドラマの中に入り込んだ気分になれる場所です

しまね海洋館アクアス

<シロイルカちゃんバブルを綺麗に出している>

浜田市にあるしまね海洋館アクアスは、シロイルカの「バブルリング」(水中で作る泡の輪)のパフォーマンスで有名。昔あったCMで見て「本物を見たい」と思う人も多いはず。

わたしは母と夫と3人で初めて訪れたのですが、イルカがショー慣れしていて本当に可愛かったのが印象的。子ども連れの家族はもちろん、カップルにもおすすめのエンタメスポットです。

<アクアスはシロイルカだけじゃないよ>
<ペンギンも可愛いよ>

つまり、中央部は「歴史散策×水族館エンタメ」という異なる2つの体験が1日で楽しめる、島根旅行の隠れた見どころエリアです。

【西部】山陰の小京都・津和野

島根西部(石見地方)で絶対に外せないのが、「山陰の小京都」と呼ばれる津和野です。

津和野は「情緒ある町並みと400年続く伝統文化」が味わえる、地元民として一番推したいスポット。

なぜ推すかというと、わたし自身が子どもの頃から数え切れないほど訪れている場所だから。何度行っても飽きないのが、津和野の懐の深さです。

殿町通り:武家屋敷と鯉の掘割

津和野の中心にある殿町通りは、武家屋敷が並ぶ石畳の通り。通り沿いの掘割には色とりどりのが悠々と泳いでいて、その姿を眺めているだけで時間を忘れます。

太皷谷稲成神社:千本鳥居

京都の伏見稲荷を思わせる千本鳥居が有名な神社。参道の朱色のトンネルは圧巻で、写真映えも◎。日本五大稲荷の一つに数えられる格式の高い神社です。

400年続く伝統「鷺舞」

津和野には400年以上受け継がれる「鷺舞(さぎまい)」という祭礼があります。毎年7月20日と27日に弥栄(やさか)神社で奉納される舞で、白鷺の装束をまとった舞手たちが優雅に町内を巡ります。京都から直接習得された歴史ある伝統で、津和野の人々が大切に守り続けている宝物です。

津和野の和紙と和紙人形

もう一つ、津和野の和紙も見逃せません。江戸時代に津和野藩の重要な財源として奨励された伝統工芸で、和紙人形が地元では超定番のお土産。

島根猫
島根猫
おばあちゃんの家には和紙人形がめっちゃありました。実家にもあったし、周りの家にもだいたい飾ってあったな
観光ルートは益田・萩とセット

津和野は益田から車で約30分、山口県の萩からも近い立地。「萩・津和野」は伝統的な観光ゴールデンルートとして知られています。SLやまぐち号(山口線)も情緒抜群で、鉄道ファンにもおすすめです。

【西部】地元民推しの益田の隠れ観光スポット+α

益田は「島根の西の端」で観光地としてはマイナーだけど、実は魅力たっぷりの街。地元民ならではの視点で、他ブロガーが絶対に書かない情報をお届けします。

なぜ益田を推すかというと、都会にはない自然・歴史・グルメ・文化が凝縮されているから。派手さはないですが、じわじわ効いてくる魅力があります。

「石州瓦」の風景

益田市を含む島根県西部(石見地方)の家々は、赤褐色の「石州瓦」で葺かれた家が多いのが特徴。日本三大瓦の一つで、地元では当たり前の景色ですが、この赤い瓦の街並みが山や川の緑と調和した景観は本当に美しい。

わたしも帰省するたびに、「あの赤い屋根を見ると、益田に帰ってきたなあ」と感じます。代表的な建築として、建築家・内藤廣氏が設計した「グラントワ」があり、28万枚の石州瓦で屋根と壁を覆った名建築として知られています。

医光寺

益田を代表する観光スポットが医光寺。あの水墨画で有名な雪舟が晩年に作庭した名庭園が今も残っています。四季折々の景色が楽しめて、静かな時間を過ごすのに最高の場所。

持石海岸

益田市の持石海岸は、日本海に沈む夕日の絶景スポット。都会にはない広々とした海の景色は、心が洗われます。

レストラン「ボンヌママン ノブ」

<ボンヌママン ノブは海沿いで青い屋根の建物が特徴>

持石海岸の近くにあるレストラン「ボンヌママン ノブ」は、隠れ家的な立地のフレンチレストラン

新鮮な地元野菜をふんだんに使った料理が美味しくて、量も驚くほど多め。「フレンチって少量おしゃれ盛り」というイメージを覆してくれる、お腹も心も満たされるお店です。

島根猫
島根猫
美味しいけど量が多いので、お腹を空かせて行くのが正解です

石見神楽と魔除け文化

もう一つ、益田を語るうえで外せないのが「石見神楽(いわみかぐら)」という伝統芸能。わたしも子どもの頃から石見神楽に憧れて育ちました。夏になると練習の太鼓の音が街中に響いて、小学校の同級生も神楽に参加していたな…と懐かしくなります。

あと、面白いのが、益田の民家の玄関には、だいたい般若のお面が飾ってあること。これは魔除けの意味があるんです。新築や出産祝いの縁起物としても親しまれていて、県外の人を驚かせる地域特有の文化なんです。

益田名産「アムスメロン」

最後に、益田の隠れた自慢がアムスメロン島根県内最大のアムスメロン産地で、「1本1果」の立体栽培で1つの苗から1つのメロンだけを育てる贅沢な作り方。糖度14度以上の濃厚な甘さで、旬は5月下旬〜6月頃。ギフトとしても大人気の逸品です。

島根猫
島根猫
わたしはいろんなメロンを食べてきましたが、益田のアムスメロンが世界で一番美味しいと思ってます

益田グルメについてもっと知りたい方は、別記事で詳しくまとめています。
島根の西の端へ。益田市で出会った”本当にうまい麺”3選

【番外】境港 水木しげるロード(隣接・鳥取県)

島根旅行のついでにぜひ足を伸ばしてほしいのが、鳥取県の境港市にある水木しげるロードです。

なぜ番外編で紹介するかというと、島根東部から車で約1時間という近さで、「島根+鳥取」の広域観光を楽しめる格好の立地だから。

水木しげるロードは、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる先生の出身地である境港市に作られた妖怪の街。約800メートルの通りに177体の妖怪ブロンズ像が並んでいて、探しながら歩くのが最高に楽しい。

わたしも母と夫と3人で訪れたのですが、「あれは○○の妖怪だ!」と探し当てる度に、大人も子どもみたいにテンションが上がります。家族連れ・妖怪好き・写真映え好き、どんな人にも楽しめる街です。

<マンホールの蓋が猫娘>

島根猫
島根猫
妖怪を探しながら街歩きしているだけで、あっという間に2時間経ってました

<境港で食べる海鮮丼も美味><境港で食べる海鮮丼も美味>

まとめ|島根旅行のモデルコース提案

島根出身のわたしが厳選した観光スポット7選を、東→西の順にご紹介してきました。ちなみに日数別のおすすめモデルコースはこちら。

◇1泊2日プラン(東部満喫)

  • Day1:出雲大社+島根ワイナリー+日御碕灯台
  • Day2:松江城+宍道湖の夕日

◇2泊3日プラン(東部+中央部)

  • Day1:境港+松江城+宍道湖の夕日
  • Day2:出雲大社+島根ワイナリー+日御碕灯台
  • Day3:石見銀山

◇3泊4日プラン(島根縦断)

  • Day1:境港+松江城+宍道湖の夕日
  • Day2:出雲大社+島根ワイナリー+日御碕灯台
  • Day3:石見銀山+しまね海洋館アクアス
  • Day4:益田+津和野+萩

島根県は「日本で42番目に有名な県」とも言われるマイナー県ですが、実は歴史・自然・グルメ、どれも魅力を持っています。地元出身者として心からお伝えしたいのは、「一度でいいから、島根を見てきてください」ということ。ぜひ観光にいらっしゃい、見にいらっしゃい♪