【2025年開始】オーストリアPfand制度|ペットボトル返却でお金が戻ってくる
ウィーンで「ペットボトル返却でお金が戻る」って知ってましたか?
わたしは2026年8月に7泊8日でウィーンに旅行したときに初めて知ったんです!
結果、現地スーパーで実際に0.25ユーロ×4本=1ユーロが本当に戻ってきました。
これは2025年1月から始まったオーストリアの「Pfand(プファンド)」というデポジット制度。日本の旅行ガイドではまだあまり紹介されていない、知る人ぞ知る新制度です。
そこでこの記事では、Pfand制度の仕組み、実際にHoferで返却した体験談、返却時の注意点を、実体験ベースでご紹介します。
読み終えるころには「これなら簡単、次の旅行で試してみよう!」と思ってもらえるはず。知らないと単純に損する制度なので、ぜひ活用してくださいね。
そもそも「Pfand(プファンド)」って何? オーストリアのペットボトル返却制度
オーストリア旅行で意外と知られていないのが、ペットボトルや缶を返却するとお金が戻ってくる「Pfand(プファンド)」というデポジット制度。
結論から言うと、この制度を知っていれば旅行中に飲んだペットボトルが1本0.25ユーロ(約40円)で還元されます。旅行日数が長い夫婦なら、1〜5ユーロ規模の返金にもなります。
なぜこの制度があるのか。それは環境保護のため。使い捨てのペットボトルや缶が海洋汚染の原因になっている問題を解決するため、EU全体でリサイクル制度の強化が進んでいます。オーストリアでは2025年1月からこの制度が正式にスタートしました。
具体的な対象と金額はこちら。
- 対象:使い捨てPETボトル・アルミ缶(0.1L〜3L)
- 返金額:1本あたり0.25ユーロ(約40円)
- 返却場所:対象商品を販売する小売店(スーパーなど)
- 対象マーク:ラベルに「Pfand 0,25 €」やオーストリアのデポジットロゴがあるもの
つまり、この制度は「知っている観光客だけが得する」現代のオーストリア旅行の隠れコツなんです。
【実体験】ウィーンで実際にPfandを返却してみた
わたしがオーストリアのPfand制度に気づいたのは、旅行4日目のこと。
なぜ気づいたかというと、夫がディスカウントスーパー「Hofer(ホーファー)」で買い物中に、目ざとく「Pfand返却窓口」を見つけたからです。

Hoferは、日本人にはあまり馴染みがないですが、ドイツの大手ディスカウント「Aldi」のオーストリア版。ウィーン市内にも複数店舗があり、ペットボトルの水などが安く買えます。
具体的な購入・返却はこんな感じ。
①対象マーク付きのボトルを購入
スーパー・コンビニ・自販機でペットボトルや缶を購入時、対象商品なら「値段に0.25ユーロ上乗せ」されています。レシートを見ると「Pfand 0,25 €」の項目があるはず。実はここで支払っているので、返却しないと単純に損。
②スーパーの自動回収機に投入
Hofer・Billa・Sparなど大手スーパーには回収機(Pfandautomat)があります。買った店以外でも、対象商品なら返却OK。ボトルを1本ずつ、投入口から入れます。
③機械がバーコードを読み取り
機械が投入されたボトルのバーコードを自動で読み取り、対象商品なら「ピッ」と音が鳴って本数と金額がカウントされていきます。
④レシート(Pfandbon)を受け取る
すべて投入し終わったら、機械のボタンを押したら、機械の下から返金レシート(Pfandbon)が発行されます。「本数×0.25ユーロ」の合計金額が印字されています。

⑤レジで現金 or 買い物値引き
このレシートを持ってレジに行くと、現金(コイン)で受け取るか、そのまま買い物代金から値引きされます。
つまり、「買う → 飲む → 返す → 受け取る」だけ。所要時間は4本の返却で1分程度です。
初めて0.25ユーロ×4本=1ユーロが手元に戻ってきたとき、なんだかちょっと嬉しくて笑ってしまいました。
返却時の注意点&知っておくと便利なコツ
Pfand制度で失敗しないために、いくつか押さえておきたい注意点があります。
なぜかというと、「対象マークがないと返せない」「潰すと機械が読めない」など、細かいルールがあるから。知らずに全部潰してしまってから「あれ、返せない…」となる旅行者は多いです。
具体的な注意点は5つ。
①対象マーク(Pfand 0,25 €)を必ず確認
すべてのペットボトルが対象ではありません。ラベルにPfandロゴがあるか事前に確認を。輸入品や一部の商品は対象外の場合も。
②潰さない・ラベルを剥がさない
回収機はバーコードを読み取って判定するため、潰したりラベルを剥がしたりすると拒否されます。カバンの中で潰れないよう注意。
③旅行中はまとめて返却が効率的
1本ずつ返しに行くのは面倒。そして小さいコインが多くなる。ホテルに空ボトルを置いておいて、旅行後半や帰国前日にまとめて返却するのがおすすめです。10本で2.5ユーロ、20本で5ユーロ(約800円)と、まとまると馬鹿になりません。
④買った店以外でも返却OK
対象商品なら、購入店と違うスーパーでも返却できます。Billaで買ったボトルをHoferで返すのもOK。回収機がある店舗を選びましょう。
⑤レジで「次の人の買い物と混同されがち」
これはあるある現象。返金レシートをレジで渡すと、店員さんが「これは今回の値引き?次の人の?」と一瞬迷うことがあります。ジェスチャーで「わたしのだよ」と伝えるとスムーズです。
つまり、マーク確認・潰さない・まとめるの3点だけ意識すれば、Pfand返却は誰でも簡単にできます。
なぜオーストリアでPfand制度が始まった? EU全体のリサイクル文化事情
Pfand制度が生まれた背景には、EU全体で進んでいる「使い捨てプラスチック削減」の大きな流れがあります。
結論、オーストリアのPfand制度は単発の政策ではなく、EUが主導する「使い捨てプラスチック指令(Single-Use Plastics Directive)」の一環として生まれました。
なぜEUがここまで力を入れているかというと、海洋プラスチックごみの問題が深刻だから。海に流れ着くごみの多くがペットボトルやプラスチック製品で、回収・リサイクルの仕組みを整えることで、「捨てられずに戻ってくる」流れを根本から作ろうとしています。
具体的な動きはこちら。
◇EUの「使い捨てプラスチック指令」(2019年発効)
EU加盟国は、2029年までに使い捨てPETボトルの90%回収が義務付けられています。オーストリアの2025年1月のPfand制度導入は、この目標達成のための施策の一つ。ドイツ・北欧・オランダなど、多くのEU国がすでに同様のデポジット制度を運用しています。
◇2024年7月からの「蓋が取れない」ペットボトル
これは実際にウィーンで飲んで驚いたのですが、ペットボトルの蓋が本体に紐のようなつなぎで固定されていて、完全に外れない仕組みになっています。EUの規制で2024年7月から、3リットル以下の使い捨てペット容器は「Tethered caps(テザードキャップ=つながっている蓋)」が義務化されたためです。
理由は、蓋がボトルとは別に捨てられて海洋汚染の原因になっていたから。蓋を本体につなげておけば、蓋だけ紛失したりポイ捨てされたりする問題が減る、というわけです。
◇オーストリアのゴミ分別・リサイクル文化の徹底
Pfandや蓋の規制だけでなく、オーストリアはゴミ分別が非常に細かいことでも有名。街中には色分けされた分別ゴミ箱が並び、住民も観光客もそれに従うのが当たり前の景色です。ホテルの部屋にも分別ゴミ箱が設置されていることが多く、環境意識の高さが日常生活に浸透しています。
つまり、Pfand制度は「単なる小さなお得話」ではなく、EU全体の環境保護の潮流に組み込まれた大きな取り組みの一部。制度を利用することは、旅行者としての環境協力にもつながります。
まとめ|Pfand制度は知っていると得する現代オーストリア旅行の常識
オーストリアのペットボトル返却制度「Pfand」について、実体験ベースでご紹介してきました。
要点を整理すると:
- 2025年1月に導入された新制度(少し前の旅行記事には載っていない)
- 対象マーク付きPETボトル・アルミ缶で1本0.25ユーロ返金
- Hofer・Billa・Sparなど大手スーパーの回収機で返却
- 潰さない・ラベル剥がさない・買った店以外でも返せるが3原則
- 旅行後半にまとめて返却が効率的
「たかが0.25ユーロ」と思うかもしれませんが、7泊8日の旅行で10本飲めば2.5ユーロ(約400円)に。返却しないと単純に損する制度なので、ぜひ活用してくださいね!


